本当にゼロから始める ローリングストック最初の一歩ガイド
ローリングストック、何から始めれば良いか分からない方へ
災害への備えは大切だと理解しているものの、「いざ始めるとなると、何から手をつければ良いのだろうか」「特別なものを買う必要があるのだろうか」と、漠然とした不安を感じて立ち止まってしまう方は少なくないかもしれません。非常食というと、普段食べ慣れない特別な食品を想像し、準備や管理が面倒に感じられることもあるでしょう。
本サイトで提案する「ローリングストック」は、そうしたハードルを大きく下げる備蓄方法です。そして、「進化系災害食」は、このローリングストックをより美味しく、そして無理なく続けるための鍵となります。
この記事では、「本当にゼロから始める」という視点に立ち、ローリングストックを始めるための具体的な最初の一歩を、とてもシンプルに解説します。特別な準備は必要ありません。普段の生活の中に、無理なく備えを取り入れるためのヒントをご紹介します。
ローリングストックの基本をシンプルに理解する
ローリングストックとは、「普段から少し多めに食品や日用品を買い置きし、使った分を買い足すことで、常に一定量を家庭に備蓄しておく」という方法です。難しい仕組みではありません。
ポイントは、「使ったら買い足す」というサイクルです。これにより、食品の賞味期限切れを防ぎながら、常に新鮮な備蓄を保つことができます。そして、普段から食べ慣れているものを備蓄するため、いざという時も安心して食べられるという大きな利点があります。
最初の一歩は「リスト作成」ではなく「意識を変える」ことから
ローリングストックを始めようと意気込むと、「まず備蓄するものをリストアップして、量を計算して…」と考えがちですが、これが最初のハードルになることがあります。特に、何から手をつければ良いか分からない方にとって、完璧なリスト作りは負担になりかねません。
そこで提案したい最初の一歩は、「リスト作成」ではなく「普段の買い物や家にあるものへの意識を変える」ことです。
まずは、今日、あるいは明日、近所のスーパーやコンビニで買い物をしてみてください。そして、いつもの買い物カゴに入っているもの、または家の pantry (食品庫) にあるものを見てみましょう。
その中に、以下のような食品は含まれているでしょうか。
- パスタソースやレトルトカレー
- 缶詰（魚、野菜、肉など）
- フリーズドライ食品（スープ、雑炊など）
- パックごはんやカップ麺
- 長期保存可能なパンやインスタントみそ汁
- お菓子や栄養補助食品
これらはまさに「進化系災害食」として、ローリングストックに取り入れやすい食品の代表例です。普段の食事やお弁当、ちょっと小腹が空いた時などに活用できるものがほとんどです。
具体的に始めるための「最初の小さな行動」
「意識を変える」ことができたら、次に実行する「最初の小さな行動」は非常にシンプルです。
行動1：いつもの買い物で「少しだけ」多く買う
例えば、普段パスタソースを1袋買うなら、今日は2袋買ってみる。ツナ缶をいつもは買わないけれど、今日は試しに1缶買ってみる。インスタントスープをいつもの味に加えて、別の味も1袋買ってみる。
この「少しだけ多く買う」という行動こそが、ローリングストックの最初の一歩です。特別な「非常食コーナー」に行く必要はありません。普段よく利用する棚で、いつもの買い物リストに「プラスアルファ」をするイメージです。
行動2：買ってきたものを「普段使う場所」の近くに置く
「備蓄品」として特別扱いせず、普段使う場所の近くに置くことも、無理なく続けるためのコツです。例えば、パスタソースならパスタと一緒に、缶詰なら缶切りや他のストック食品と一緒に置く。
ただし、少し意識したいのは、賞味期限が近いものを手前に置くことです。これにより、「手前から使う」というローリングストックのサイクルが自然と生まれます。
行動3：「〇日分」などと考えすぎない
最初から「3日分備蓄する」「家族全員分を完璧に」などと目標設定を高くする必要はありません。まずは、「いつもより少し多めに家にある状態」を作ることから始めましょう。1食分、いや、1品目からでも十分です。
この「少しだけ多く」が、万が一の時に「何も無い」状態から「何かがある」状態へと変化させ、小さな安心感につながります。
この一歩がもたらすもの
「少しだけ多く買う」という最初の一歩は、特別な労力やコストをかけずに始められます。しかし、この小さな行動が、以下のような変化をもたらします。
- 安心感の向上: 家に普段食べ慣れた食品のストックがあるというだけで、心のゆとりが生まれます。
- 無駄の削減: 普段使いできるものなので、賞味期限を意識して計画的に消費しやすく、食品ロスを防ぐことにつながります。
- 日常の質の向上: 時には買い置きしておいた進化系災害食を普段の食事に活用することで、献立の助けになったり、新しい味を発見したりといった日常の楽しみにもつながります。
まとめ：今日からできる「最初の一歩」を踏み出しましょう
ローリングストックは、特別な人が行う難しい備えではありません。普段の生活の中で、誰もが無理なく始められる賢い方法です。
もしあなたが、「災害への備えを始めたいけれど、何から手をつければ良いか全く分からない」と感じているならば、まずはこの記事で紹介した「意識を変える」「少しだけ多く買う」「普段使う場所に置く」という、たったこれだけの小さな一歩から踏み出してみてください。
完璧を目指す必要はありません。まずは「ゼロ」を「イチ」にすること。その小さな一歩が、あなたの日常に安心という名の彩りを加えてくれるはずです。